| 裏返し | 採集地:チュクチ半島、または東シベリア(?) |
| 「世界の民話24 "夜番をした娘"」より 「世界の民話24 "アンガコックの復讐"」より |
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メインストーリーの「夜番をした娘」ですが、出典には「ウニサクのアジア系エスキモー、ニペウギ(からの聞き取り?)」とあり、場所は解りませんでしたが、同じ話を収録した別資料では「ウニサック村(Uni'sak)のシベリアエスキモー、ニペウギ」とあるのでユーラシア大陸側の話になります。 更に別資料ではチュクチ族の話とあるので、キャラクタデザインはそれに準拠しました。 エスキモーたちの呪術師のことを一般的にアンガコックと言います。 物語に登場するアンガコックを見る限り男女どちらもなれるようで、犬を使役します。(稀に狐を使役することもあるようです) 一般人も精霊と交渉できましたが、災害の多くは機嫌を損ねた精霊と考えられていましたから、その原因を探って解決策を提示するアンガコックはプロフェッショナルとして尊敬を集めました。 彼らは色々な技を持っていましたが、特に霊体になって肉体から抜け出し、遠くの物事を見に行くことが得意技として知られています。 また、彼らも人の子なので、失敗することや今回の隣人のように邪道に落ちるようなこともありました。 アンガコック間の権力闘争もあり、特に深刻な飢餓は彼らの衝突の結果とされたこともあったようです。 本編で「月の国に片足をかけた」とありますが、一部のエスキモーでは月に死者の国があると考えられているためです。 Ringlet版では「裏返し」としましたが、原版では「裏側」という意味で「エテルセオート(綴り不明)」と名乗っています。 |
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裸だと呪術師レーダーにひっかからないようなのですが、そんなに詳しくて強い力を持ってるなら上の子たちがやられる前に手を打ってあげられなかったものか……。挿絵では家の入口が開いていますが、もちろん本来は防寒のために毛皮などが下がっています。(TINA) 今回挿絵を手掛けさせていただきました、悠城です。 滅茶苦茶寒い中、ほぼ全裸で動物たちを捕まえたりする話。いや、どういう事やねん。大人の事情でかなり体をひねるポーズにしたので、構図だったりとか色々苦労しました。(悠城) |
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