男女の仕事 採集地:リベリア
「アフリカの民話 "ヒョウ女"」より
 意味が通らなすぎて引っかかるということで採用したストーリーです。
 本の解説には「ストーリーに意味はなく、ただ女性をからかうためのものである」と注釈がついていますが、この展開からそれを読み取ることは難しいように思われます。男女の仕事が厳格化されている事例は世界のどの地域にもよく見られることですが、そのための話だとしてもいまいち釈然としません。
 意外なことに、アフリカ編では変身能力を持つストーリーというのはそれほど多くはなく、そういう意味では貴重かもしれません。

 採集地はリベリアとなっているため設定は出来る限り寄せましたが、英語まで検索範囲を広げても十分な資料に行き当たらなかったため、間違っている箇所があるかもしれません。

 ・仕留める獲物は原版では「ヤブ牛」となっていますが、これではよくわからないのでアフリカスイギュウにしました。
 ・主人公たちはリベリアに住むクル族(Kru、あるいはKroo)にしました。

 挿絵を描いた後に読みなおしてみると、アフリカスイギュウはちょっと大きすぎたかな…と。小中型のウシ科の動物のように思われます。
 動物に変身できる能力持ちのエルセ。どういった経緯でこの男と結婚したのか、どうして魔法が使えるかなどは一切省略されています。挿絵はエルセの想像なので肌の色を白のままにするか黒くするか悩みましたが、最終的には合わせることにしました。エルセっぽさを残すのが難しいイメージがありますね。(TINA)

 今回のお話はダメ亭主としっかり者の妻が主人公でした。怠け者で怖がりな夫が楽をしようと不思議能力のある妻に頼り、結果痛い目にあうという。この展開、うる星やつらだ! と読んだ瞬間思いました。トラ娘のヒョウ娘で似てる! この娘はグラマーかわいい路線だ、と思い描きました。
 しかし下絵段階では牛を抱えてるまったく色気のないポージングだったので、その後修正でまさかの女豹ポーズになりました。ちなみに前に置いてあるのが牛です。(市九紫)