| 煙を掴まえたトムテ | 採集地:スウェーデン |
| 「スウェーデンの民話 "煙をつかまえること"」より | |
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スウェーデンで家に住み着き、様々な家事を手伝ってくれる妖精をトムテ(Tomte)と言います。性格はヨーロッパに見られる他のブラウニーたちとそう変わりなく、進んで家事を手伝い、不幸を家から遠ざける代わりに食事(一般的にはポリッジ)を要求するというものです。古い記述では一つ目であり、四本指だったり身体が体毛で覆われていたりしますが、時代が下ってキリスト教化されると、他のブラウニーのように髭をたくわえて大きな帽子を被った小人のイメージに置き換わっていきました。現代ではサンタクロースと結びつけられていたりもします。
このストーリーに登場するトムテが少し変わっているのは仕事がないと怒りだし、主人に仕事を与えるように口うるさくせがむことで、理由は解りませんが、トムテ達は「一刻たりとも怠けることはできない」といって主人を苦労させることになります。(あくまでも例えばの話ですが、"穴を掘って埋める"ような仕事でも大丈夫な気はしますが…) Ringlet版ではエルセをトムテの一人に配役した点のみ(原版では主人に仕えていた人数や性別などの記述はありません)変更しました。それ以外は一人のトムテが七年後に戻ってきたエンディングを含めて原版をなぞりました。また、エルセの服装はスカンジナビア半島からロシアに住むサーミ人の伝統衣装を元にしました。カラーリングは赤と青を基調に緑、黄色、白といったカラフルな模様が施されているようです。 パイプ喫煙しているという点に注目すれば、このストーリーは欧州に煙草が流入した15世紀以降の話であり、庶民と思われる主人公が気軽に吸っていることを考えれば17-18世紀かもっと後世に編纂された話だと言えます。 |
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![]() なんでもできる妖精の子供で本来のエルセに近い設定のフリッカ。元になったのはサーミ人の伝統衣装で、北国なので暖かい服装に帽子が特徴的です。中になんか入ってたりするのかも。(TINA) 本編と同じ位の年齢ですねー。本編に合わせて眉毛を少し太くしています。白黒だとわからないんですけど、赤青白のとてもカラフルな服装という設定です。(かずしま) |