| アランシア | 採集地:イタリア |
| 「アンドルー・ラング世界童話集 第六巻 はいいろの童話集 "プルネッラ"」より | |
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Prunella=プルネッラは「プラムっ子」と訳されていますが、そのものはシソ科の草の学名です。亜種も伝わっていて、そちらはもう少しスケールの大きな話です。(英語版WikipediaにPrezzemolinaという項目で確認できます)Ringlet版ではオレンジに変更したので、名前もオレンジの実(Arancia)という名前になりました。なお、正しいイタリア語での発音は「アランチャ」です。 別資料によるPrezzemolina=プレッツェモリーナ(パセリっ子)の話では妊娠した女性がパセリを食べたくなって魔女の畑から失敬してくるところから始まり、魔女の試練に立ち向かうのは女性が産んだ子供(=プレッツェモリーナ)です。試練の内容も変わっていますが、もっとも変わっているのはエンディングです。このストーリーでヒロインを助けるのは息子ではなく従兄弟で、彼は魔女たちの魂が隠されている秘密の部屋へプレッツェモリーナを案内し、その火をみんな吹き消してしまいます。かくして魔女も魔女の姉も絶命してしまうわけです。その後、二人はより豪華な魔女の姉の館で暮らした、と結ばれています。さすがにこれでは欲張りすぎだと思うので、Ringlet版ではシンプルなプルネッラ版を採用しました。
細部を見ていくと、魔女の試練の中で姉の家へ行かせる話が特に目を引きます。「ドアや家具に対して親切にしてあげる」という話はヨーロッパ全土で見受けられるもので、様々なバリエーションが存在します。 |
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![]() ヘタレ強気っ娘のアランシア。ちょっとよく解らない性格をしています。魔女の息子は彼女のどこを気に入ったんでしょうか…。衣装は魔女の家に捕まってからあてがわれた服で、非常に質素なデザインになっています。エプロン前部にある大きな袋が特徴です。(TINA)
ドラえもんっ子ですね。ポケットが。とりたてて特徴的な部分は無く、ごくごく普通の召使さんな感じの服装です。こき使われてるので髪型は少し乱れてる方がいいな、という指示があったので適当にひっつめた髪型にしてみました。関係ないですが自分もめんどくさがりなのでずっとこんな感じの髪型です。親近感。髪型に関しては今回に限らず比較的現代風に描いてます。あまり中世デザインに忠実にするとキャラの区別がつかなくなるし、なにより可愛くなくなってしまうんです…! 困る!(かずしま)
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