Ringlet the Fairytale Postscript
Ringlet the Fairytaleは世界中の民話を集められたらいいなあという気持ちで始めました。Alf Layla wa Layla(千一夜物語)まで続けばいいなと思っています。
なお、Ringlet版はエルセが読みやすいようにかなりアレンジを加えたものになっています。
結末を含めて、場合によってはストーリーが持つ意味まで変わっている物がありますので興味を持たれた方は原文をお読みになることを強くお勧めします。また、ストーリーの加筆中に得られた知識は順次あとがきに加筆する予定です。加筆、修正項目については履歴をご覧下さい。
※本稿は例によってTINAの知識の限りを尽くして書かれていますが、かれんがチェックしていないので間違いがあるかも知れません。
◆Ringlet the Fairytaleについて
終わらない物語的には11/22の夜から23日の話です。
ストーリー的にはなんていうことはない休日前夜ですね。
千一夜物語は文字通り3年近くかかったわけですが、一晩でこれだけの物語を読んであげる主人公はすごいですね。(笑)
◆原作について
Ringlet世界は実世界と若干構成が異なるため、ゲーム中に原作を載せませんでした。地名や国名が混乱するため、代わりにこちらで解説します。なお、Ringlet版では主に以下の点について積極的介入を行っています。
1.宗教描写の削除
主に欧州に多い事例なのですが、キリスト教の祭事や聖人たちが出てくることがあります。これはキリスト教が土着の信仰を取り入れた(あるいは排除した、と言ってもいいですが)結果で、今回の主眼である「民俗学」的にはややマイナスであると考えられる為です。それ(描写)がストーリー的に意味のある場合には宗教色を抜いたイベントに置き換えています。
2.残虐描写の削除
昔話のセールスポイントの一つですが、聞き手が小さな女の子なので物語の都合上どうしても必要な場合をのぞいて削除しました。何年か前に「童話は本当は残酷な話なんだよ」というのが流行になったので、その手の資料は探せばいくらも見つかると思います。
3.物語の肉付け
昔話はほとんどが口伝をまとめたものなので、小説に比べると非常にシンプルです。昔話が語り手による味わいある話し方に身振り手振りなどを加えて伝えられてきたことを考えれば当然ですが、文字に起こすと少しそっけない気もします。Ringlet版ではだいたい20%くらい小説的修辞を加えて、物語性を高めるようにしました。ただ、物語によって(作者の思い入れ的に)かなり差があります。