賢いミレナ 採集地:チェコ
「チェコスロバキアの民話 "農婦とホンザ"」より
 原典はチェコスロバキア統一時代の本なのですが、巻末の注釈によるとこの話はチェコだそうです。
 エルセを登場させる都合上、配役を変更してあります。オリジナルで機転を利かせるのは娘ではなく下男で、農婦に継母という設定はありません。

 浮気を題材にしたストーリーはかなりの数が残っていて、ばれる確率は50%と言ったところだと思います。これはどちらにスポットライトを当てるかの違いで、浮気相手を追いつめるキャラクタが主人公のストーリーと、本夫(あるいは本妻)を巧妙に騙している本人が主人公であるストーリーがあるからです。Ringlet版には載せられませんが、浮気に気づかない夫(妻)をあざ笑うストーリーというのも人気があったようです。いつの時代も、こうした情事は万人受けする話の種だったのでしょう。 

 色々と将来有望な幼女(というほど幼くもないですが)。ごく普通の農民の娘なのですが、やたら頭が回るところは天性のものなんでしょう。色恋沙汰のFairytaleでは、どちらかと言えばやはり女性の活躍が目立ちます。服装で言えば、昔の人は形こそ違え必ずと言っていいほど頭に何かをかぶっていて、それだけで地域や年代を特定できるほど特色があったりします。(今回は汎用性の高いものを装着していますが)打ち合わせでは髪型の関係でシャロと呼ばれていました。シャロリングいいよね。たまに取れたりするところも含めて。(TINA)

 賢い幼女です。挿絵では袖を長袖に修正しました。服装は普通の農家の娘な感じでしょうか? 特に変わった部分はないかと…。髪型好きにしてええよー、との事でしたのでみつあみリングにしてみました。挿絵の麦畑をいい感じに描くのが何気に難しかったです…。 ちゃんと畑に見えるかな?(かずしま)